RSウイルス感染症
「RSウイルス」による呼吸器感染症です。1 歳までに 50~70%以上が感染し、2歳までにはほぼすべての小児が少なくとも 1 度は感染すると言われています。
特に、生後6か月未満の赤ちゃんや、早産児、生まれつき心臓や肺に病気があるお子さんなどは重症になりやすい傾向があります。
<治療> RSウイルス専用の薬はありません。
通院で治療できることが多いですが、哺乳できない場合や、酸素の取り込みが悪い場合は、入院が必要になります。病状の変化を見きわめることが大事です。
<ご家庭で気をつけること>
呼吸;呼吸が苦しそうなときは、背中をやさしくたたく、体を起こすように抱っこするなどしてあげてください
鼻水;鼻がつまって苦しそうにしているときは、鼻水を吸い取ってみましょう
加湿;部屋が乾燥しないように加湿しましょう
水分;母乳やミルクを飲みにくそうにしているときは、1回量を少なくして、何回かに分けて飲ませましょう
<保育園・幼稚園>熱が下がって元気で、ゼイゼイなどなく、食事をとれていれば登園できます
<もう一度診察の目安>
*胸やお腹をぺこぺこさせて息をしているとき
*ゼイゼイ、ヒューヒューの音が強く、息苦しそうなとき
*咳こみがひどく、眠れないとき
*顔色がわるいとき
*母乳やミルクの飲みがわるいとき