溶連菌感染症
A群溶血性レンサ球菌によって起こる急性咽頭炎を、一般に溶連菌感染症とよびます。また、この細菌は、中耳炎、副鼻腔炎、肺炎、とびひ、関節炎、骨髄炎、髄膜炎なども引き起こすことがあります。
流行時期: 冬季および春から初夏にかけて
感染経路: 飛沫感染
潜伏期間: 2~5日
2~10歳の子供に感染しやすい病気です。大人でも感染します。
一度感染して治っても、繰り返しかかります。
症状
発熱・のどの痛み・発疹・苺舌・嘔吐・腹痛など
発疹があらわれてから1週間ほどたつと、発疹のあったところの皮膚は細かい屑となって剥がれ落ちることがあります(落屑)。
咳や鼻水を伴うことは少ないです。
溶連菌感染症の治療
薬はペニシリン系やセフェム系の抗生剤が有効です。
薬をきちんと服用すれば、2~3日で症状がよくなりますが、よくなったからといって薬の服用をやめてしまうと、再発し、急性糸球体腎炎・リウマチ熱・血管性紫斑病・中耳炎・気管支炎などの合併症を引き起こすこともあります。必ず、処方された期間は薬を服用しましょう。また、腎炎(症状:血尿、むくみ、高血圧等)の早期発見のために、数週間後の尿検査も受けましょう。
登園・登校について
少なくとも、受診した日とその翌日は出席停止が求められています。
抗生剤服用24時間以上経て全身の状態が良ければ登校可能です。